アウトドア通販の黎明期と現在

アウトドアブームが進んでゆくことは、現代人が自然と触れ合う機会の増加を意味します。それは現代の生活やテクノロジーを見直し、文明に感謝すると同時に自然を愛し守って行こうという意識の芽生えに他なりません。アメリカでは1970年代にこうした自然保護に対する意識が増えてゆき、国立公園の制定や野生動物植物の保護などが推進された背景があります。豊かな日本の自然を守り、文明と文化と共に共生してゆくことを、今回のアウトドアブームで人々の心の中で根付いてゆけばそれは大いなる前進なのです。

アメリカは広大な敷地面積を誇り、ニューヨークなどの大都会もあれば、オレゴンやアイダホのような豊かな森林地域もあります。アメリカでは日常的な買い物をすることも長い移動距離が必要な地域があり、そうした背景からカタログで買い物をするメールオーダーシステムが発展してゆきました。現在で言う所のインターネット通販の、紙カタログバージョンと言っても過言ではないです。この通販システムを日本で着目して、アメリカのメールオーダーでアウトドアアイテムを輸入して販売したのが日本の第一次ブームの立役者たちになります。

やがて法人化されて輸入代理店として成長していったお店もあれば、個人で活動して編集者や俳優などマルチな活躍をした伝説の人物もいるのです。根底にあるのは自由な心フリーダムであり、そうした空気感がアメリカのメールオーダー通販にはたっぷり詰まっておりました。現在のブームが将来に種を残すかどうか、本当の文化として定着するかは分かりませんが、大いに期待出来ると思います。

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